先般、本ブログにて「富江武道館裏(富江小学校前)の石垣撤去提案」に関する問題提起を行い、多くの方々から反響やご意見をいただきました。

江戸時代、永田町に屋敷を構えた富江藩の誇り高き歴史と、先人から受け継いできた石垣・土手という「地域の宝」をどう守り継いでいくべきか。私は政治資金管理団体「510けいしょう会」の代表として、また元市議会議員の立場から、8月14日付で五島市教育委員会(教育総務課)へ公式の「伺い書」を提出しておりました。
このたび、教育委員会より令和8年8月25日付で誠実かつ明確な公式回答(8五教総第1227号)をいただきましたので、市民の皆様へご報告いたします。
教育委員会からの公式回答のポイント
提出した伺い書(照会事項)に対し、教育総務課長より以下の通り明確な回答がなされました。
- 「富江藩陣屋跡」としての明確な認識 現存する富江陣屋石蔵をはじめ、富江中学校運動場付近一体が「富江藩の陣屋跡」であると教育委員会として明確に認識している。
- 議会答弁に対する真摯な振り返り 議会答弁では通学路の安全対策(路側帯幅員や事故実績ゼロ等)を中心に説明したが、ご指摘の通り撤去を行わない理由として「歴史的価値の保全や景観維持」を挙げるべきであったと回答。
- 「埋蔵文化財」および「長崎県まちづくり景観資産」としての保全方針 当該地は指定文化財ではないものの「埋蔵文化財」として保護されており、「長崎県のまちづくり景観資産」にも登録されていることを明記。今後も歴史的価値の保全や景観維持に努めていく旨を明確に表明。
今回のやり取りが得た大きな意義
今回の公式回答により、以下の重要な事実と方針が確定いたしました。
- 歴史的遺産であることの公的裏付け 武道館裏の石垣周辺は、単なる施設管理上の「壁」ではなく、長崎県や市が認める重要な景観資産・文化財であることが公式に再確認されました。
- 行政(教育委員会)の誠実な姿勢 議会答弁での説明不足を認め、歴史保全の観点を踏まえた答弁をすべきであったと率直に回答された教育委員会の姿勢は大変評価されるべきものです。
- 安易な撤去・破壊への歯止め 今後、安全対策を理由とした安易な石垣撤去論調に対して、「まちづくり景観資産・埋蔵文化財として保全する」という明確な歯止めが公文書として確立されました。
歴史を守り、正しく伝える市政・議会へ
子どもの通学路における安全確保が最優先課題であることは言うまでもありません。しかし、安全と歴史保全は決して対立するものではなく、標識の設置や注意喚起、歩行指導といったソフト面の工夫によって両立させることが本来のあり方です。
今回の取り組みを通じて、行政側が「地域の歴史的価値を守り抜く」という強い意志を示してくださったことは、富江の未来にとっても非常に大きな一歩となりました。
議員・行政・地域住民が一体となり、地域の誇りである歴史的遺産を正しく理解し、次世代へと受け継いでいくこと。今後も元議員の立場から、客観的な事実と歴史への敬意に基づいた提言を続けてまいります。
公文書にて丁寧にご回答いただきました五島市教育委員会教育総務課の皆様に、心より感謝申し上げます。



